作りはじめたきっかけ
Staccal 2 は、学生時代から社会人になった頃まで、ずっと使っていたカレンダーアプリだ。月をまたいでも指を止めずにスクロールできて、日付の下に六曜や二十四節気が並ぶ。iPhone の画面を手でめくっているような、あの操作感が気に入っていた。
開発とサポートが終了したあとも、しばらくは使い続けた。同じ操作感を持つアプリが他に見当たらなかったからだ。最後は iPhone の買い替えとともに使えなくなり、やむなく Google カレンダーへ移行した。
それから時間が経って、個人開発に手を出せるだけの余力ができた。それなら、あの縦スクロールを自分で作り直そう。そう一念発起して始めたのがコヨミカだ。
コヨミカは、公式の後継ではない
はっきり書いておく。コヨミカは Staccal 2 の公式な後継アプリではない。Staccal 2 を開発・提供している会社と私は無関係で、商標もブランドもデータも引き継いでいない。
私は一人の個人開発者で、あの連続縦スクロールの操作感を最新の iOS でもう一度使いたくて、ゼロから作り直した。だから「後継」ではなく、「ファンが個人で作った、影響を受けたアプリ」と呼ぶのが正確だと思っている。
六曜と旧暦を入れた理由
子どもの頃、長期休みにおばあちゃんの家へ行くと、壁に掛かったカレンダーに六曜や旧暦が書いてあった。意味も分からないまま、なぜか気になっていた記憶が今も残っている。
テクノロジーで生活がどんどん便利になる時代だからこそ、歴史を感じるものをカレンダーに残しておきたい。六曜や旧暦を通して、和の雰囲気と、忘れてはいけない昔ながらのものの大切さを感じられるアプリにしたくて、コヨミカに取り入れている。
大事にしていること
コヨミカで一番大事にしているのは、iPhoneを実際に触っているかのような操作感だ。カレンダーの上で直接タップし、長押しし、指でつまんで動かす。設定の奥に機能を隠すのではなく、画面の中で完結する操作を目指している。
その軸になっているのが、連続縦スクロールだ。月の境目でカレンダーが途切れず、指を動かした分だけ来月、再来月へと予定がそのまま流れていく。
名前の変遷 ― Stack Flow Calendar からコヨミカへ
コヨミカは、開発を始めた当初「Stack Flow Calendar」という名前で構想を公開し、事前登録を受け付けていた。正式リリースへ向けて名前を見直し、商標の調査を経て、和の暦を大切にするこのアプリには日本語の名前が合うと考えて「コヨミカ (KoyomiCa)」と名付けた。
名前は変わったが、開発者も中身も同じアプリだ。当時のページから事前登録いただいたメールアドレスも、そのままベータ招待とリリースのご案内に使わせてもらった。
コヨミカの現在
コヨミカは今、App Store で正式配信中だ。動作環境は iOS 18 以上の iPhone、日本語だ。
| できること | 内容 |
|---|---|
| 連続縦スクロール | 月末で止まらず、ピンチで行の高さも調整できる |
| 月・週・日・リスト | 定番のビューも一通りそろえている |
| 日めくりビュー | 1日1枚、紙をめくるように日付を送る無料ビュー。今日の「ことば」つき |
| 和の暦 | 六曜・二十四節気・祝日・旧暦を表示。項目ごとにON/OFFできる |
| カレンダー連携 | Apple カレンダー・リマインダー、Google カレンダー・Google タスクとそのまま同期 |
| カメラで予定作成 | 紙のチラシや案内状を撮ると、日時を読み取り予定の下書きを作る |
まだできないこと
Staccal 2 にあった表示パターンをすべて再現しているわけではない。データを直接引き継ぐ機能もない。Apple のカレンダー・リマインダー、Google のカレンダー・タスクにそのままつながる形なので、既存の予定はアプリを開けばそのまま出てくる。
それでも、月をまたいで連続にスクロールするという核の部分だけは、自分が納得できるところまで作った。
「ここが好きだった」「これがあれば使いたい」という話があれば聞かせてほしい。開発の参考にしている。