コヨミカ
和の暦 コラム

六曜と二十四節気、カレンダーにそのまま出す

大安、仏滅、立春、夏至。名前は知っていても、順番や由来まで説明できる人は多くありません。この記事では六曜と二十四節気の意味を整理し、iPhoneのカレンダーアプリ「コヨミカ」でどう表示されるかをまとめました。

コヨミカの月表示。日付の下に先勝・友引・仏滅などの六曜と、芒種・夏至などの二十四節気が並んで表示されている
最終更新 2026.07.19読み物
和室に置かれた紙の暦と、床の間に生けられた梅の枝

六曜という暦注

六曜(ろくよう)は、日の吉凶を表す暦注のひとつです。先勝(せんしょう)・友引(ともびき)・先負(せんぶ)・仏滅(ぶつめつ)・大安(たいあん)・赤口(しゃっこう)の6種類が、この順番で繰り返し割り当てられます。もとは中国から伝わった暦法で、仏教の教義とは直接の関係はありません。

六曜は旧暦の日付から決まるため、単純に6日ごとのローテーションにはなりません。旧暦の月の初め(朔日)で並びがリセットされるので、月替わりのタイミングでは同じ六曜が続けて現れることもあります。

先勝 友引 先負 仏滅 大安 赤口 旧暦の朔日でリセット
先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順で繰り返す。破線の部分だけ、旧暦の月初め(朔日)に並びが強制的に切り替わる。

六曜それぞれの意味

六曜意味
先勝「先んずれば勝つ」の意。午前は吉、午後は凶。急ぎごとに向く日です。
友引「友を引く」に通じるとして、葬儀を避ける風習が残る地域があります。慶事では大安に次ぐ吉日で、結婚式の日取りに選ぶ人も多いです。
先負先勝とは逆に、午前は凶、午後は吉。静かに過ごすのが良い日です。
仏滅六曜のなかで最も凶の日。もとは「物滅」と書かれ、慶事を避ける習慣が根強く残っています。
大安「大いに安し」の意で、一日を通じて吉。結婚式や契約事に選ばれることが多い日です。
赤口午の刻(11時〜13時頃)だけ吉、それ以外は凶。祝い事は避けられやすい日です。

アプリでの見え方

コヨミカでは、月表示の日付の下に六曜を小さく表示します。連続縦スクロールで先の月まで流し見できるので、次の大安がいつかを検索せずに確認できます。

コヨミカの月表示を拡大した画像。日付ごとに先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六曜が順番に表示されている
日付の下に六曜、節気の日には緑字で二十四節気も表示されます。

六曜を入れたのは、子どもの頃の記憶がきっかけです。長期休みにおばあちゃんの家へ行くと、壁に掛かったカレンダーに旧暦や「大安」「仏滅」の文字が刷ってあって、当時は何なのか分からないまま、妙に気になっていました。テクノロジーで生活がどんどん便利になる時代だからこそ、ああいう歴史を感じるものをカレンダーに残しておきたい。和の雰囲気と、忘れたくない昔ながらのことの大切さを、両方感じられるアプリにしたくて、六曜や旧暦を入れています。

私がもともと六曜を眺めていたのは、大ファンだった別のカレンダーアプリでのことでした。そこにたどり着くまでの経緯は「コヨミカについて」に書きました。月をまたいでも止まらないあの連続縦スクロールを、iPhoneでどう作り直したかは「縦スクロールカレンダーの仕組み、月をまたいでも予定は途切れない」にまとめています。

表示は設定 → 和の要素から、六曜・二十四節気・旧暦を個別にオン・オフできます。

二十四節気という季節の物差し

二十四節気(にじゅうしせっき)は、1年を太陽の動きで24等分し、季節の移り変わりに名前をつけた暦です。約15日ごとに切り替わり、立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒の24節気があります。

もとは中国で生まれた暦法ですが、日本でも農作業や年中行事の目安として古くから使われてきました。「暦の上では春」という言い回しでおなじみの立春、1年でもっとも昼が長い夏至、もっとも昼が短い冬至は、ニュースや季節のあいさつでも耳にする機会が多い節気です。祝日の春分の日・秋分の日も、二十四節気の「春分」「秋分」にあたります。

立春 春分 立夏 夏至 立秋 秋分 立冬 冬至
四立(立春・立夏・立秋・立冬)と二至二分(春分・夏至・秋分・冬至)を起点に、四季それぞれ6つずつ、計24の節気が並びます。
桜・若葉・紅葉・雪の枝を描いた、四季の挿絵

場面ごとの六曜の選び方

結婚式や葬儀の日取りで六曜が話題になることは、いまも珍しくありません。一般にこう選ばれることが多い、という目安をまとめました。

場面六曜の選び方(一般的な傾向)
結婚式・入籍大安が一番人気です。友引も慶事の吉日として選ばれ、仏滅は避ける人が多いです。
顔合わせ・結納大安・友引が好まれます。先勝の午前中に予定を入れる人もいます。
引っ越し大安や先勝の午前が人気ですが、結婚式ほど厳密には避けられていません。
葬儀(通夜・告別式)友引を避けるのが最も広く根付いた慣習です。仏滅や赤口は気にされないことが多いです。

「ことば」と旧暦 ― 日めくりビュー

コヨミカには、1日1枚、紙をめくるように日付を送る日めくりビューがあります。大きな日付の下に六曜と旧暦の日付を表示し、その日の俳句や短歌から選んだ「ことば」を添えました。ことばは475句を用意しています。

コヨミカの日めくりビュー。大きな日付の下に六曜(赤口)と旧暦の日付、その日の俳句の「ことば」が表示されている

コヨミカでの表示設定

標準のカレンダーアプリには六曜や二十四節気を表示する機能がなく、確認のたびに検索するのは手間がかかります。コヨミカでは、和の暦をカレンダー上にそのまま表示します。

  • 六曜 — 日付のそばに大安・仏滅などを表示。連続縦スクロールしながら、次の大安がいつかをそのまま確認できます。
  • 二十四節気 — 立春・夏至・冬至などの節気を該当日に表示し、季節の節目を見逃しません。
  • 祝日 — 日曜と同じ赤字で表示され、休日をひと目で把握できます。
  • 旧暦 — 和暦とあわせて、旧暦の月日を表示できます。

標準のカレンダーアプリでも、六曜のICSファイルを購読すれば表示自体はできますが、更新が遅れたり旧暦表記に対応していなかったりと制約があります。購読での対処法とその限界はiPhoneカレンダーに六曜・旧暦を表示する方法で詳しく比較しました。

表示のオン・オフは設定 → 和の要素から個別に切り替えられます。ほかにApple・Googleカレンダーとの同期、Googleタスク対応、紙のチラシや学校だよりをカメラで撮ると日時を読み取って予定の下書きを作る機能もあります。

コヨミカをApp Storeでダウンロード

iOS 18以上のiPhoneで、App Storeから無料でダウンロードできます。Pro機能はアプリ内課金でご利用いただけます。

App Storeでダウンロード

まとめ

六曜や二十四節気は、意味を知ると冠婚葬祭や季節の行事の日取りを考える手がかりになります。カレンダーに表示されていれば、調べ直さなくても日々の予定の中で自然に目に入ります。コヨミカの使い方は使い方ガイドで紹介しています。和の暦を載せている連続縦スクロールの成り立ちは「縦スクロールカレンダーの仕組み、月をまたいでも予定は途切れない」を、開発のきっかけは「コヨミカについて」をご覧ください。

六曜・二十四節気にまつわる吉凶や慣習は、あくまで民間の言い伝えに基づくものです。科学的な根拠はなく、参考程度にとどめてください。